第4回
性格からみた「そのまま」の自分 その2 (1/6)
この回のはじめに
前回の続きから
前回は分裂質性格を見てきました。今回はその後に続く性格類型をざっくり見て行きたいと思います。見て行く中で、自分自身にどんな「防衛的な性格(性格の鎧)」が当てはまっているか、調べてもらえれば嬉しいです。
口唇期性格
口唇期性格ってどんなの?
パーソナリティが、口唇期(授乳期(※授乳を通して、重要な他者との関わりの期間))、つまり幼児期に典型的な特徴(何かを欲しがって駄々をこねたり、すねたりなど)を多く備えている場合、それを口唇期性格と呼びます。抑うつ的タイプと躁的タイプがあります。これらの人の特徴を見てみます。抑うつ的タイプの場合は、独立心の弱さ、他者へのしがみつこうとする傾向、攻撃性の減退、かかえられたい、支えられたい、世話をされたいという内的な感情を持っています。躁的タイプの場合は、活力に満ち、興奮しやすく、気まぐれで、注意力散漫ながら社交性に富むという特徴を持っています。 これらのタイプの人は、どちらも自分自身の内的な空虚感に悩んでいます。
(口唇期性格)防衛パターンと生き辛くさせて問題になる点
* 抑うつ的タイプ
このタイプの人は、『私は無能だ』『私は弱い』『私は罪深い』『生き延びる為には、誰か他の人に助けてもらう必要がある』という自分に対する信念があります。
他者についての信念では、『他者はみんな、強く有能な存在だ』と思っているところがあります。 そして、特に発達した防衛パターンは、[他者に頼る][意思決定や問題解決を回避する][相手の機嫌を取ろうとする][相手の言いなりになる][相手に対して従順にふるまう]です。
困難に感じる未発達な部分は、〈他者に対して自己主張する〉〈問題決定する〉〈意思決定する〉ことです。