第4回
性格からみた「そのまま」の自分 その2 (1/6)

この回のはじめに

前回の続きから

前回は分裂質性格を見てきました。今回はその後に続く性格類型をざっくり見て行きたいと思います。見て行く中で、自分自身にどんな「防衛的な性格(性格の鎧)」が当てはまっているか、調べてもらえれば嬉しいです。

口唇期性格

口唇期性格ってどんなの?

パーソナリティが、口唇期(授乳期(※授乳を通して、重要な他者との関わりの期間))、つまり幼児期に典型的な特徴(何かを欲しがって駄々をこねたり、すねたりなど)を多く備えている場合、それを口唇期性格と呼びます。抑うつ的タイプと躁的タイプがあります。これらの人の特徴を見てみます。抑うつ的タイプの場合は、独立心の弱さ、他者へのしがみつこうとする傾向、攻撃性の減退、かかえられたい、支えられたい、世話をされたいという内的な感情を持っています。躁的タイプの場合は、活力に満ち、興奮しやすく、気まぐれで、注意力散漫ながら社交性に富むという特徴を持っています。 これらのタイプの人は、どちらも自分自身の内的な空虚感に悩んでいます。

(口唇期性格)防衛パターンと生き辛くさせて問題になる点

* 抑うつ的タイプ
このタイプの人は、『私は無能だ』『私は弱い』『私は罪深い』『生き延びる為には、誰か他の人に助けてもらう必要がある』という自分に対する信念があります。 他者についての信念では、『他者はみんな、強く有能な存在だ』と思っているところがあります。 そして、特に発達した防衛パターンは、[他者に頼る][意思決定や問題解決を回避する][相手の機嫌を取ろうとする][相手の言いなりになる][相手に対して従順にふるまう]です。 困難に感じる未発達な部分は、〈他者に対して自己主張する〉〈問題決定する〉〈意思決定する〉ことです。

プロフィール

あらきまさし (まぁ。)

高機能広汎性発達障害の当事者。
1994年立命館大学法学部卒業。2001年10月から心理カウンセリングのトレーニングを始める。その頃から心身体験型のワークに出会い、特にゲシュタルトセラピー、フォーカシング、ブレスワーク、心身統合心理療法(ボディサイコセラピー)などを取り入れて学ぶ。
その後、京都府内の精神保健福祉センターにてボディワーク講師のアシスタントを務めたり、KNCにてファシリテーター研修を開始。エンカウンターグループDOの世話人を務めている。
2010年11月に高機能広汎性発達障害の確定診断が降りる。2011年から発達障害当事者グループ「グループそのまま」を主催。
2012年現在は、アルバイト等をしながら、心理カウンセリングやグループワークを行っている。
「珈琲や生クリーム、プリン、豆腐などをこよなく愛してます。けっこう、へろへろしながら自分にできそうなことを行ってます。これからもよろしくです^^」
ブログ
ブログ 発達障害でもなりたいものになれるさ
当事者会
発達障害当事者グループ グループそのまま
ワークショップ
ワークス SHISAMA
協力:宮崎礼子
KC心理・家族相談室
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