第4回 性格からみた「そのまま」の自分 その2 (2/6)

* 躁的タイプ
このタイプの人は、『私は抑うつ・悲しみを認めない』『私は悩まない』『動き続けなければ、私はバラバラになってしまう』という自分に対する信念があります。 他者についての信念では、『みんなは私にだまされている』『相手を楽しませなければならない』と思っているところがあります。 そして、特に発達した防衛パターンは、[「失望させられるのではないか」と、恐れている時には『相手は出来ない人・ダメな人』という価値下げが働く][悩みや驚きの出来事を無視したり、冗談のネタにしてしまう(否認)][逃避する。喪失を味わう危険のある状況から、逃げる(回避)][こころの痛みを避けようとするあまり、その場が繕えることなら何でも言う・する(行動化)]です。 困難に感じる未発達な部分は、〈自分の気持ちに正直になる〉〈悲嘆や負の感情などを直面化する〉ことです。

精神病型性格

精神病型性格ってどんなの?

パーソナリティが、他人に及ぼす「自分の影響力」を感じたい、他人を「操作」したい、他人に「つけ込み」たいという体系的な欲求を表現している場合、それを精神病型性格と呼びます。このタイプの人は、生まれながらに攻撃性への傾向と快感を得る興奮に関して、一般の人よりも感じとる能力が低いように思われます。つまり、攻撃性や快感を感じるためには、より刺激的で、激しく揺さぶられるような経験が必要のなのかもしれません。 人との関わりにおいての特徴としては、不安定さ、他人につけ込むこと、情緒的な誤解、搾取、時には残酷さとなって現れます。そこにはこのタイプの人の中で、「弱さとうらやましさ」に気づくことを回避するための誇大な努力がはらわれています。

プロフィール

あらきまさし (まぁ。)

高機能広汎性発達障害の当事者。
1994年立命館大学法学部卒業。2001年10月から心理カウンセリングのトレーニングを始める。その頃から心身体験型のワークに出会い、特にゲシュタルトセラピー、フォーカシング、ブレスワーク、心身統合心理療法(ボディサイコセラピー)などを取り入れて学ぶ。
その後、京都府内の精神保健福祉センターにてボディワーク講師のアシスタントを務めたり、KNCにてファシリテーター研修を開始。エンカウンターグループDOの世話人を務めている。
2010年11月に高機能広汎性発達障害の確定診断が降りる。2011年から発達障害当事者グループ「グループそのまま」を主催。
2012年現在は、アルバイト等をしながら、心理カウンセリングやグループワークを行っている。
「珈琲や生クリーム、プリン、豆腐などをこよなく愛してます。けっこう、へろへろしながら自分にできそうなことを行ってます。これからもよろしくです^^」
ブログ
ブログ 発達障害でもなりたいものになれるさ
当事者会
発達障害当事者グループ グループそのまま
ワークショップ
ワークス SHISAMA
協力:宮崎礼子
KC心理・家族相談室
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