第4回 性格からみた「そのまま」の自分 その2 (2/6)
* 躁的タイプ
このタイプの人は、『私は抑うつ・悲しみを認めない』『私は悩まない』『動き続けなければ、私はバラバラになってしまう』という自分に対する信念があります。
他者についての信念では、『みんなは私にだまされている』『相手を楽しませなければならない』と思っているところがあります。 そして、特に発達した防衛パターンは、[「失望させられるのではないか」と、恐れている時には『相手は出来ない人・ダメな人』という価値下げが働く][悩みや驚きの出来事を無視したり、冗談のネタにしてしまう(否認)][逃避する。喪失を味わう危険のある状況から、逃げる(回避)][こころの痛みを避けようとするあまり、その場が繕えることなら何でも言う・する(行動化)]です。
困難に感じる未発達な部分は、〈自分の気持ちに正直になる〉〈悲嘆や負の感情などを直面化する〉ことです。
精神病型性格
精神病型性格ってどんなの?
パーソナリティが、他人に及ぼす「自分の影響力」を感じたい、他人を「操作」したい、他人に「つけ込み」たいという体系的な欲求を表現している場合、それを精神病型性格と呼びます。このタイプの人は、生まれながらに攻撃性への傾向と快感を得る興奮に関して、一般の人よりも感じとる能力が低いように思われます。つまり、攻撃性や快感を感じるためには、より刺激的で、激しく揺さぶられるような経験が必要のなのかもしれません。 人との関わりにおいての特徴としては、不安定さ、他人につけ込むこと、情緒的な誤解、搾取、時には残酷さとなって現れます。そこにはこのタイプの人の中で、「弱さとうらやましさ」に気づくことを回避するための誇大な努力がはらわれています。