第4回 性格からみた「そのまま」の自分 その2 (5/6)
(硬直型性格)防衛パターンと生き辛くさせて問題になる点
* 強迫性タイプ
このタイプの人は、『私は予想外の出来事が起こることに耐えられない』『私は予想外の出来事から被害を受けないように、常に細心の対応しなければならない』という自分に対する信念があります。
他者についての信念では、『人々は無秩序で、いいかげんで、不注意な存在だ』と思っているところがあります。 そして、特に発達した防衛パターンは、[自分自身や他者をきっちりとコントロールする][不合理なまでに完璧な計画を立てる][過剰な責任を負う][常に完璧であろうとする]ことです。
困難に感じる未発達な部分は、〈他者に任せる〉〈柔軟な計画を立てる〉〈必要な時だけコントロールしようとする〉〈不確かな状況に耐える〉〈自由に、思うままにふるまう〉ことです。
* ヒステリー性タイプ
このタイプの人は、「私はつまらない人間だ(他人から注目されなかったり、承認してもらえなかったりすると、この信念が活性化されます)」「私は特別な人間だ(他者が、自分に対してポジティブな反応を示すと、このような信念が活性化されます)」という自分に対する信念があります。
他者についての信念では、「みんなから世話してもらうためには、彼らの注意を引く必要がある」と思っているところがあります。 そして、特に発達した防衛パターンは、「大げさにふるまう」「派手な格好をする。派手な言動をする」「他者を楽しませようとする」「賞賛を求める」ことです。
困難に感じる未発達な部分は、「物静かに、従順にふるまう」「他者とうまくやっていく」「他者がごく普通に、自分に接することを許容する」「ごく常識的にふるまうことについての価値を認める」ことです。