第4回 性格からみた「そのまま」の自分 その2 (5/6)

(硬直型性格)防衛パターンと生き辛くさせて問題になる点

* 強迫性タイプ
このタイプの人は、『私は予想外の出来事が起こることに耐えられない』『私は予想外の出来事から被害を受けないように、常に細心の対応しなければならない』という自分に対する信念があります。 他者についての信念では、『人々は無秩序で、いいかげんで、不注意な存在だ』と思っているところがあります。 そして、特に発達した防衛パターンは、[自分自身や他者をきっちりとコントロールする][不合理なまでに完璧な計画を立てる][過剰な責任を負う][常に完璧であろうとする]ことです。 困難に感じる未発達な部分は、〈他者に任せる〉〈柔軟な計画を立てる〉〈必要な時だけコントロールしようとする〉〈不確かな状況に耐える〉〈自由に、思うままにふるまう〉ことです。

* ヒステリー性タイプ
このタイプの人は、「私はつまらない人間だ(他人から注目されなかったり、承認してもらえなかったりすると、この信念が活性化されます)」「私は特別な人間だ(他者が、自分に対してポジティブな反応を示すと、このような信念が活性化されます)」という自分に対する信念があります。 他者についての信念では、「みんなから世話してもらうためには、彼らの注意を引く必要がある」と思っているところがあります。 そして、特に発達した防衛パターンは、「大げさにふるまう」「派手な格好をする。派手な言動をする」「他者を楽しませようとする」「賞賛を求める」ことです。 困難に感じる未発達な部分は、「物静かに、従順にふるまう」「他者とうまくやっていく」「他者がごく普通に、自分に接することを許容する」「ごく常識的にふるまうことについての価値を認める」ことです。

プロフィール

あらきまさし (まぁ。)

高機能広汎性発達障害の当事者。
1994年立命館大学法学部卒業。2001年10月から心理カウンセリングのトレーニングを始める。その頃から心身体験型のワークに出会い、特にゲシュタルトセラピー、フォーカシング、ブレスワーク、心身統合心理療法(ボディサイコセラピー)などを取り入れて学ぶ。
その後、京都府内の精神保健福祉センターにてボディワーク講師のアシスタントを務めたり、KNCにてファシリテーター研修を開始。エンカウンターグループDOの世話人を務めている。
2010年11月に高機能広汎性発達障害の確定診断が降りる。2011年から発達障害当事者グループ「グループそのまま」を主催。
2012年現在は、アルバイト等をしながら、心理カウンセリングやグループワークを行っている。
「珈琲や生クリーム、プリン、豆腐などをこよなく愛してます。けっこう、へろへろしながら自分にできそうなことを行ってます。これからもよろしくです^^」
ブログ
ブログ 発達障害でもなりたいものになれるさ
当事者会
発達障害当事者グループ グループそのまま
ワークショップ
ワークス SHISAMA
協力:宮崎礼子
KC心理・家族相談室
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