第2回
3つ組の特性・感覚過敏からみた「そのまま」の自分 (1/3)

3つ組の特性と感覚過敏

発達障害の私たちは、基本的には言動と行動に、次のような3つの特徴が表れます。
・社会性の障害(相手の気持ちやその場の状況を読み取りにくい)
・コミュニケーションの障害(言葉の理解や使い方が独特)
・こだわり(部分的なこだわりが強く、行動パターンに癖がある)
その他、人によっては感覚過敏(視覚や聴覚、臭覚が過敏など)が伴っている場合もあります。

社会性の障害ってなに?

私たち自身は全然悪気はないのですが、よく突然怒られたりすることがあります。まわりの人に合わせて、相手の気持ちを想像したり、その場の状況から、やっていいことや悪いこと、言っていいことやいけないことを読み取るのが苦手だったりするためです。

例えば、私たちは面白い部分について話をしているのに、相手は「状況を読み取ってない」と言って怒ったりします。具体例をあげると、親戚の葬式の時に霊柩車や黒い車が連なっているのを観て、カルガモの親子を連想して嬉しくなって微笑んでたりなどです。 そして、その気づいたことをまわりの人に言うとドン引きされてしまったりします。

まわりの人と共有したいポイントがズレている為にそうしたもめ事が起きてしまいます。それは悪気があって行っている訳ではありません。
ですが、まわりの人と仲良くやっていくためには、まわりの心情を意識して注意する必要があり、自分の話をしたいポイントとまわりの心情とを比較した上で、話すかどうかを選択する必要があります。

コミュニケーションの障害ってなに?

私たち自身は、よく話をしますし、難しい言葉も知っています。
しかし、なんとなく話し方がおかしかったり、内容がズレていたりすることがあるようです。

プロフィール

あらきまさし (まぁ。)

高機能広汎性発達障害の当事者。
1994年立命館大学法学部卒業。2001年10月から心理カウンセリングのトレーニングを始める。その頃から心身体験型のワークに出会い、特にゲシュタルトセラピー、フォーカシング、ブレスワーク、心身統合心理療法(ボディサイコセラピー)などを取り入れて学ぶ。
その後、京都府内の精神保健福祉センターにてボディワーク講師のアシスタントを務めたり、KNCにてファシリテーター研修を開始。エンカウンターグループDOの世話人を務めている。
2010年11月に高機能広汎性発達障害の確定診断が降りる。2011年から発達障害当事者グループ「グループそのまま」を主催。
2012年現在は、アルバイト等をしながら、心理カウンセリングやグループワークを行っている。
「珈琲や生クリーム、プリン、豆腐などをこよなく愛してます。けっこう、へろへろしながら自分にできそうなことを行ってます。これからもよろしくです^^」
ブログ
ブログ 発達障害でもなりたいものになれるさ
当事者会
発達障害当事者グループ グループそのまま
ワークショップ
ワークス SHISAMA
協力:宮崎礼子
KC心理・家族相談室
inserted by FC2 system