第2回
3つ組の特性・感覚過敏からみた「そのまま」の自分 (1/3)
3つ組の特性と感覚過敏
発達障害の私たちは、基本的には言動と行動に、次のような3つの特徴が表れます。
・社会性の障害(相手の気持ちやその場の状況を読み取りにくい)
・コミュニケーションの障害(言葉の理解や使い方が独特)
・こだわり(部分的なこだわりが強く、行動パターンに癖がある)
その他、人によっては感覚過敏(視覚や聴覚、臭覚が過敏など)が伴っている場合もあります。
社会性の障害ってなに?
私たち自身は全然悪気はないのですが、よく突然怒られたりすることがあります。まわりの人に合わせて、相手の気持ちを想像したり、その場の状況から、やっていいことや悪いこと、言っていいことやいけないことを読み取るのが苦手だったりするためです。
例えば、私たちは面白い部分について話をしているのに、相手は「状況を読み取ってない」と言って怒ったりします。具体例をあげると、親戚の葬式の時に霊柩車や黒い車が連なっているのを観て、カルガモの親子を連想して嬉しくなって微笑んでたりなどです。 そして、その気づいたことをまわりの人に言うとドン引きされてしまったりします。
まわりの人と共有したいポイントがズレている為にそうしたもめ事が起きてしまいます。それは悪気があって行っている訳ではありません。
ですが、まわりの人と仲良くやっていくためには、まわりの心情を意識して注意する必要があり、自分の話をしたいポイントとまわりの心情とを比較した上で、話すかどうかを選択する必要があります。
コミュニケーションの障害ってなに?
私たち自身は、よく話をしますし、難しい言葉も知っています。
しかし、なんとなく話し方がおかしかったり、内容がズレていたりすることがあるようです。