発達障害当事者グループ「グループそのまま」活動紹介 (1/2)

特集PickUpでは、発達障害に関するさまざまな取り組みを紹介していきます。
今回は、関西の発達障害の当事者会「グループそのまま」の活動のご紹介です。こころのケアコラムを担当されている、あらきまさしさんが運営者の一人でもあります。今回のインタビューには、paixさんが答えてくださいました。

まずは、「グループそのまま」の紹介をお願いします!

会の名前は、「グループそのまま」です!
いつも、東大阪市民会館などで部屋を借りて10人程度の少人数のグループワークをやってます。 (今年の4月からは、京都でも開催しています。)
グループワークでは、おもに「近況報告や今の気分体調、フリートーク」を交わすことによって、安全に自分を語りあったり、他者の話を聴くことで、自他理解を促したりしています。
その中で、参加者一人ひとりが自分自身に気づき、少しでも生き辛さを解消していければいいな、と思っています。

どんな人が運営しているのですか?
また、運営で、何か工夫や配慮しておられることはありますか?

運営している僕ら3人はみんな発達障害の当事者です。 最初の頃は、定型発達者の人にも協力してもらっていましたが、 今は僕ら3人の当事者だけで運営しています。

ありのままの自分を出して、自分の話をしてもいい、と参加者が自然に思えるように 安心できる場・空気を作ること、 また、そのためにも参加者と場の安全を守ることには特に注意を払っています。

たとえば、参加した人が傷つくことがないように、他の人の批判や攻撃はしないこと、 また、ワークの中で起こったことは外に漏らさないということ、などを 決まりにしています。

その他にも、安心してグループに参加していただくために、 商売や政治的勧誘、あるいは宗教団体の勧誘などは遠慮してもらっています。 当事者は純粋な人が多いから、簡単にそういったことに契約したりしがちで、 後悔したり、イヤな思いをしてほしくないからです。

そうした安心・安全な場で、 ここは自分の居場所なんだ、自分は自分そのままで、ここにいていいんだ、 そう参加者に感じていただけて、自己肯定に繋げられることを大切にしています。

どんな人が参加しているのですか?発達障害の診断済みでないとダメですか?

いえいえ診断がなくてもOKですよ〜
自分で発達障害かも、と思っていて、このグループに興味がおありの方なら、どなたでもご参加いただけます。ですから特に年齢制限をもうけていたり、あるいは就労されてることを参加資格としているわけではありません。

参加者は大体毎回男女半々くらいで、年齢的には20代から40代くらいが多く、お仕事されてるかたもされてないかたもおられます。

また、僕らの会では少数派なんですが、当事者を支援するお仕事をされてるかたが、ご自身のお仕事に 繋げたいという思いをもって、あるいはまた、もっと広い意味で発達障害についての理解を深めたいという思いで参加されることもあります。

あ、世話人も参加者です(笑)当然か……(^^;

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