第4回 アートショウに向けて(2/2)
もう一つ、他のプログラムを見てて感じた事は、作品のプレゼンテーションの重要さでした。
視察に行った2カ所のアトリエには、両方ともギャラリーが併設されており、ウェブサイト、カタログ化などがきちんと行なわれていました。 アーチストの紹介もしっかりしておりました。
アートというのは、誰が作ったかというのが大事です。 「その人の作品だから欲しい」「魅力を感じる」というのはあると思います。 うまく説明できないのですが、決して「同情して欲しい」のではなくて、「作った人の見える」っていうのが大事だなと思うんです。
例えば、不揃いの縫い目の作品があったとします。 それが「いやいや適当に作らされた」のか、「うまく動かない手を一生懸命動かして、楽しみながら一針一針愛情を込めて縫われた」のかで、その作品の意味って大きく違うと思うんです。 それをいかに伝えるかが私達の仕事だなと。
現在スタジオ23はギャラリーの建設へ向けて動きつつあります。 アーチストのカタログを作ったり、オンラインの発表の場を探したり、できる限りの事をやっています。 今のスタッフはとても意欲的で、今年は売り上げの記録も更新しました。
地域とのつながりが薄い彼らは「ネットで写真をシェアしたよ」と言うだけで、目を輝かせてくれるのです。 そんな彼らを見てると、もっと頑張ろうという気持ちが湧いてきます。
さて、今年のアートショウはどんな成果が生まれるでしょう?
スタジオのアーチスト達の今後の活躍に乞うご期待です!
過去の記事
- 第2回 発達障害を持つアーチストの支援とは? (2012-08-19)
- 第3回 彼らの恋愛と性 (2012-09-15)
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