最終回 私メッセージ・スキルからみた「そのまま」の自分(7/7)

責める自分と認める自分

とは言え、自分を責めてしまうこともあるものです。例えば、「自分は情けない」「自分はダメな奴だ」といったように、思いに葛藤がある場合もあります。その場合は「情けないって思ってるね。分かってるよ」「自分を責めてるんだね。分かってるよ」と自分に語りかけて受け入れて行くことです。そのように自分を受け入れる中で、おのずと自己理解が出来たり、変化が生まれてくるかもしれません。

生きやすさ、自分らしさの源は、まさに「今ここ」に生きる自分に気づくことにあります。そんな自分に気づき、「そのまま」受け入れていくことで、自己信頼が生まれて来ます。自己信頼が生まれてくれば、より一層生きやすさに繋がっていくことが出来ます。 「そのまま」の自分であることは、小さいことのようで大きな力になると思います。そんな自分をぜひとも育てて行って欲しいと願っています。

<参考文献> 「女性のための人間関係講座」リンダ・アダムス エリナー・レンズ/著 近藤千恵 田中きよみ/訳 大和書房 1986年

プロフィール

あらきまさし (まぁ。)

高機能広汎性発達障害の当事者。
1994年立命館大学法学部卒業。2001年10月から心理カウンセリングのトレーニングを始める。その頃から心身体験型のワークに出会い、特にゲシュタルトセラピー、フォーカシング、ブレスワーク、心身統合心理療法(ボディサイコセラピー)などを取り入れて学ぶ。
その後、京都府内の精神保健福祉センターにてボディワーク講師のアシスタントを務めたり、KNCにてファシリテーター研修を開始。エンカウンターグループDOの世話人を務めている。
2010年11月に高機能広汎性発達障害の確定診断が降りる。2011年から発達障害当事者グループ「グループそのまま」を主催。
2012年現在は、アルバイト等をしながら、心理カウンセリングやグループワークを行っている。
「珈琲や生クリーム、プリン、豆腐などをこよなく愛してます。けっこう、へろへろしながら自分にできそうなことを行ってます。これからもよろしくです^^」
ブログ
ブログ 発達障害でもなりたいものになれるさ
当事者会
発達障害当事者グループ グループそのまま
ワークショップ
ワークス SHISAMA
協力:宮崎礼子
心と関係性の相談室「RE」
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