最終回 私メッセージ・スキルからみた「そのまま」の自分 (2/7)

4つのメッセージ

リンダ・アダムスによると、私メッセージには大きくわけて、4種類あります。
(1)宣言の私メッセージ
(2)返事の私メッセージ
(3)予防の私メッセージ
(4)対決の私メッセージ
詳しくはリンダ・アダムスの名著「女性のための人間関係講座(又は「自分らしく生きるための人間関係講座」)」を読んでいただきたいのですが、ここでは簡単に一部をまとめて説明したいと思います。

(1)宣言の私メッセージ

宣言の私メッセージでは、私たちの考えや好きなこと、嫌いなこと、感情、態度、姿勢、意思などを相手に伝えます。私たちが、今ここで、経験していることと、それをどんなふうに感じているかを相手に知らせます。つまりは、私たち話し手の内面の真実を描写するのです。

「今日はとても嬉しい」
「今、ちょっぴり悲しい」
「疲れている」
「電話で話をするのは、好きじゃない」
「飛行機が苦手なんです」など

(2)「いいえ」を伝える返事の私メッセージ

何かを頼まれたりした時、「はい」と返事するのは楽ですが、「いいえ」と返事するのはとても難しいものです。 「いいえ」と伝えることに抵抗がある場合、がんばって次のように語ることもあるかもしれません。

「私にはできません」
「私にはできないと思う」
「私はとても忙しい」

こういう表現は、自分の意思決定や言動に責任を持っていない、自分の人生を自分で支配していないと言うことを示すものです。 そうではなくて、アサーティブに話をする場合は、私たちが自分の意思で断りたい、断ることにしたのだという、自分自身で決めたことをはっきり伝えることがとても大事になります。例えば次の通りです。

「私はしたくありません」
「お断りすることにします」
「しない方を選びます」

プロフィール

あらきまさし (まぁ。)

高機能広汎性発達障害の当事者。
1994年立命館大学法学部卒業。2001年10月から心理カウンセリングのトレーニングを始める。その頃から心身体験型のワークに出会い、特にゲシュタルトセラピー、フォーカシング、ブレスワーク、心身統合心理療法(ボディサイコセラピー)などを取り入れて学ぶ。
その後、京都府内の精神保健福祉センターにてボディワーク講師のアシスタントを務めたり、KNCにてファシリテーター研修を開始。エンカウンターグループDOの世話人を務めている。
2010年11月に高機能広汎性発達障害の確定診断が降りる。2011年から発達障害当事者グループ「グループそのまま」を主催。
2012年現在は、アルバイト等をしながら、心理カウンセリングやグループワークを行っている。
「珈琲や生クリーム、プリン、豆腐などをこよなく愛してます。けっこう、へろへろしながら自分にできそうなことを行ってます。これからもよろしくです^^」
ブログ
ブログ 発達障害でもなりたいものになれるさ
当事者会
発達障害当事者グループ グループそのまま
ワークショップ
ワークス SHISAMA
協力:宮崎礼子
心と関係性の相談室「RE」
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