第3回 性格からみた「そのまま」の自分 その1 (参考資料3/3)
V.硬直型性格
- 固有の葛藤 <「自由」対「愛への明け渡し」>の葛藤
- 奪われた権利 「欲求する権利と、その欲求を直接的に公然と追及する権利」=与えることともらうことの経験の剥奪
- 基本的な信念 この性格の人は比較的自由です。比較的というのは、その自由を絶えず警戒するからです。心の欲求をあまり頭に巡らせないことによって警戒します。なので、「もし頭を失ったり、完全に愛に自分を明け渡さない限り、私は自由でいられる」と言う葛藤を持ちます。彼の中では明け渡すことは、服従という意味を持っており、それは自分を被虐型性格のレベルに引き下げられるだろうと信じています。なので、欲求や愛について常に監視されるのです。
- 性格形成のおよその年齢 3歳から6歳
- 身体的特徴 硬直型性格の人の身体は均衡がとれています。ただし、硬直の度合いによって動きの優雅さが損なわれ、目が輝きを失い、肌の色が青白くなったり灰色がかったりします。
- 典型的な幻想 この性格は、子供の愛を親が拒絶することによって生まれます。その子供は裏切りと悲嘆を経験しました。その結果、自己防衛で自分自身を武装するか、または裏切りを恐れて、「あまりに開けっ広げに愛を外に表現すること」に対して警戒線を張るようになりました。「自分は人を愛する人間なのに、その愛は報われない」というのが彼の自己イメージです。
【注意】
この参照資料ページの説明は、主にバイオエナジェティックスから説明していますが、分かりやすくする為に、現在の精神分析などの学説や、ボディサイコセラピーの取り組みなどからも参考にしています。その為、本来のバイオエナジェティックスの性格分類と異っているものがあります。原文に興味のある方は参考文献をご覧願います。
- 「特集 性格戦略と恋愛パターン」小原仁/著 情報誌「ホロス」Vol.17 2003年
- 「バイオエナジェティックス-原理と実践」アレクサンダー・ローエン/著 菅靖彦・国永史子/訳 春秋社 1994年