第10回 燃え尽き症候群(2/3)

しかし、慣れない…そしてものすごく苦手な家事と、制作活動の両立に、身体が悲鳴を上げてしまい、遠方での打ち合わせの途中で、急に体調が悪くなり、打ち合わせ先の救急病院で、入院したこともあったっけ(笑) ほどほどに、が出来ないタイプなんですよね。親に家事を全て任せて、仕事だけに集中できた独身時代は、良かったな〜。

しかし、グループ展は、しっかりとやり遂げましたよ♪

これに味を占めてしまった私は、翌年もグループ展に参加することを決意。

翌年のグループ展は、その頃習い始めたシャドウボックスを出品することにしました。たくさん売れましたよ(笑)シャドウボックスというのは、ポストカードなど、すでに出来上がった印刷物を、紙を細かく切って重ね合わせて立体感を出していく作品なので、一からイラストを描き上げていくというのとは全く違うのですが、細かい作業に夢中になっちゃいまして。1年で、30個くらいのペースで作品作ったんじゃないかと思います。

よく手芸屋さんで打っているような「キッド」の作品ではないですよ。自分の好きなポストカードを8枚ほど買ってきて、レシピも自分で考えて、オリジナルのものを作っていました。

ほとんど友人にプレゼントしたり、グループ展で売れてしまったりで、手元には、殆ど残っていないのですが、ひとつご紹介♪

右の写真は、私の作品の一つ。左の女の子のワンピースレースもくり抜いているのわかりますか?これはポストカードの表面1枚を薄〜くはぎ取ってからデザイン用のカッターで、細かく切り抜いていくのです。

夫は「結婚したら、仕事は一切しないでほしい」「ずっと家にいてほしい。誰かと遊びに行くというのは極力やめてほしい」「同窓会などにもいかないでほしい」という 今時珍しい、昔気質の独占欲の強い人だったのですが、私が、創作活動を始めた途端、水を得た魚のように、生き生きとしはじめたので、シャドウボックス教室に通うのは、歓迎してくれました。

プロフィール

くすのきゆり
兵庫県出身。兵庫県在住。
デザイン専門学校在学中に二科展入選。
専門学校卒業後は、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして、デザイン事務所、広告代理店制作部に勤務。
本や教材の挿絵、ポスター、雑誌の表紙、イラスト、ロゴマーク作成、パンフレット、チラシなどグラフィックデザイン全般を手掛ける。
結婚、出産で いったん現場を退くものの、現在は、発達障害の啓発活動の傍ら、フリーのイラストレーター兼グラフィックデザイナーとしてとして活動中。
色鉛筆画が得意。
LDの人にも読みやすいグラフィックデザインを心がけています。
プライベートでは 二人の子どもの発達障害の診断までの過程で、私自身もその
傾向が強い事に気づく。
心療内科にて「物忘れ・衝動性・不注意は薬の副作用やうつ病の症状ではなく、
持って生まれた特性でしょう。脳のほんの少しの機能障害です」と言われるもの
の、専門病院での診断は受けていない。
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