第8回
イラストレーターとは?グラフィックデザイナーとは?(1/3)

前回 書体のお話をしましたが パンフレットや本など、書体に気を付けると、案外おもしろいですよ。
グローバルデザインに力を入れている、障害福祉のエリアのパンフレットは、丸ゴシックが、最近、増えてきています。 ちょっと意識してご覧ください(@^-^@)

さて 今回は また色とデザインのお話に変わります。
皆様、イラストレーターとグラフィックデザイナーの差ってわかりますでしょうか?
イラストレーターとは 商業用イラストを描く人です。
「ここにこんなイラスト入れたいんだけど 描いてくれる?」て、依頼を受けて イラストを描き納品します。
有名なイラストレーターさんだと 自分のタッチのイラストだけを描けるのですが、 私の様に小さなデザイン事務所や広告代理店の制作部にいる人間は、 クライアント様の要望に合わせて、いくつものタッチで描きわけないといけません。

グラフィックデザイナーとは 印刷関係のデザインをする人です。
名刺やDM 会社のロゴマーク ポスター パンフレットのデザイン チラシのデザイン… 印刷できるもののデザイン全般をさします。
「喫茶店を開店したいんですが、ロゴも、看板も、コースターもメニューも デザインまとめてお願いできますか?」
というご依頼が来ることもありますし、
「よそで作ってもらってた、チラシなんだけど、こちらの会社で引き続き 部分変更して印刷してくれる?」
というのもあります。

ですから イラストが全く描けなくても グラフィックデザインはできます。 (実はこの業界に入るまで 知らなかったんですよね。みんな描けるんだと思ってました) イラストが必要な時には、イラストレーターに発注し、写真が必要なときには カメラマンに発注したり 写真のレンタルをしたりします。

私が仕事をしていた頃は ネット時代ではないので フリー素材が無かったんですね。「イラスト素材集」という本の中には、ぴったりくるものも少ないですし。
が、実際は、外部にお願い予算がないことが多いので、極力社内でなんとかします(笑)
「くすのきさん、このチラシのこの部分にカット(小さいイラスト)入れてくれへんか〜。急ぎで」
なんて急に仕事が舞い込んできます。
イラストが全く描けない先輩デザイナーさんからすると、イラストも描ける私は便利な存在だったと思いますよ。無料でイラストゲットできるので(笑)

中には 営業だけど 趣味が写真なので チラシの写真 撮影してくれる営業さんもいらしたり。 とにかく 経費抑えるために 色々苦労しました。

プロフィール

くすのきゆり
兵庫県出身。兵庫県在住。
デザイン専門学校在学中に二科展入選。
専門学校卒業後は、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして、デザイン事務所、広告代理店制作部に勤務。
本や教材の挿絵、ポスター、雑誌の表紙、イラスト、ロゴマーク作成、パンフレット、チラシなどグラフィックデザイン全般を手掛ける。
結婚、出産で いったん現場を退くものの、現在は、発達障害の啓発活動の傍ら、フリーのイラストレーター兼グラフィックデザイナーとしてとして活動中。
色鉛筆画が得意。
LDの人にも読みやすいグラフィックデザインを心がけています。
プライベートでは 二人の子どもの発達障害の診断までの過程で、私自身もその
傾向が強い事に気づく。
心療内科にて「物忘れ・衝動性・不注意は薬の副作用やうつ病の症状ではなく、
持って生まれた特性でしょう。脳のほんの少しの機能障害です」と言われるもの
の、専門病院での診断は受けていない。
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