第10回 人は皆バラバラだという考え方について(2/2)
厳密に言えば、同じは同じなんですが、同じであると考えるモノが違うんです。
「頭の中が同じ」なのではなく、「ひとりひとり、別々の考えを持っている という観点において”同じ”」
つまり、「別」同士ってことです。
「別」同士 は、アスペ人・非アスペ人両方の方々に横たわる共通項なのです。
ところで、(ちょっとこれまでの話を別のアプローチで言い換えますが、)
うすうす気づいているかと思うんですが、
みんなバラバラであることと、「まとまり」ということ。
これは次元の違う話で、
みんなバラバラの意見を持ちながらまとまることは可能だと私は思います!
言語の話になりますが、
反対語っていうものがありますね?
反対語同士は、ある一つのベースライン上で性質が逆の二つの言葉。
つまり、反対語にもなりうる「バラバラ」と「まとまり」という言葉自体にも、ひとつの共通項が存在するんです!
ばらばら同士だと思えば、相手にどのように話すかが自ずと見えてきます。
ばらばら同士だと思えば、自分を卑下することも少なくなるかもしれません。
ばらばら同士だと思えば、非アスペの人に対しても同志のような気持ちを育むことができるかもしれません。
バラバラであると捉えること・・・それは確実に大きな一歩だと思います。
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