第8回 ”うた” がアスペルガーに与える ♪イイ影響♪(2/3)
では、アスペルガーの人は、どんな歌を歌うんでしょうか。
アスペルガーさんは時として物語の世界に生きていたりします。
そういう人は、歌に埋没して歌うでしょう。
また、アスペルガーさんは初めて会う人にも凄く距離を詰めたりもするでしょう。
そういう人は、人をびっくりさせたり、にこやかにさせたりする歌を歌うでしょう。
そして、人に興味がない、という人もいますね?
そういう人は・・・
人と交われない歌を歌うでしょう。
実は、昔私はこの、一番最後のタイプ(=人に興味がない)でした。
ただ、人が好きではあったので、(どう興味を持っていいかわからなかったんです)
ちょっかいを出そうとするが結局何がしたいのかわからない、そういう歌でした。
最近アスペルガーである自分に気づき、世の中の見方を変えることができたおかげで、私はどうやら、人と平坦に段差無い会話をできるようになったようです。
それによって、"うた"が、より相手へと届いている実感が持てるようになってきました。
コミュニケーションできてるっていう感覚。
前からそういう感覚がないわけではなかったんですが、多分お客様の目からは一方的なものに映っていたんじゃないかなって思います。
私はうたをやっていることで、必然的に己に向き合い、時には客観的に自分を見る事ができ、 自分を磨くことができ、指摘してくれる人たちがいて、 凄く恵まれていたなと思っています。
”うた”のみならず、表現活動というものは、それをする過程で、アスペルガーの”困った部分”(・・・ってのがあるとすれば・・・)や”自分で受け入れられない部分”の克服に、とっても重要なパーツを拾う機会に恵まれるすばらしい活動であると確信しています。