最終回 虹色のたまご(2/2)

人は人にみがかれて
ぴかぴかになるんじゃないかな

とげとげの人や
スポンジみたいにふわふわな人や
鉄よりもかたい人や たくさんの人が
くっついて
離れて
流されて
もまれて
1人の人としてみがかれていくんじゃないかな
だから人はみんな
誰かをみがきながら生きているんだ

ちょっと恥ずかしいけど、これ、わたしが今のまぼと同じ歳だったときに書いた詩。たぶん授業で書いたので、そのときの心理はまったく覚えていないけれど、なんとなく未来のわたしに向けたメッセージみたいで苦笑い。

ホント、どの子も大切な唯一の存在で、絶対に必要な存在なんだよね。見る人によって、見る角度によって、いろいろな表情を見せる虹色のたまごたち。彼らがそれぞれに合ったわかりやすい生き方を見つけて、それぞれの「ふつう」のなかでありのままに暮らせるよう、心から願っている。


12回の連載におつきあいくださり、ありがとうございました。子供たちが種々様々なように、母だって家族だって子育ての道筋だって、いろいろでいいのだと思います。転んだり立ち止まったりするなかで、ふと、ひとりじゃないことを思い出して、元気になってもらえたらうれしいです。読んでくださった方々、企画運営を一人でこなしてくれたしーたさんに、心からの感謝をこめて───。

過去の記事は、こちら→目次

プロフィール

じゅん

色とりどりな中2の3つ子と家族5人で、愛知県に生息中。
アスペッ子なまぼ、天然なあーちゃん、重度の知的障害&コテコテの自閉症のたんたんとともに、笑ったり、ずっこけたり、たまにへこんだりしながら、マイペースに暮らしてます♪

ブログ
著書

発達障害のある子の
こころを育てる
じゅん/著
inserted by FC2 system