第9回 想定外 (1/2)
中学校に入学してすぐの自己紹介カードで、「自分のことを一文字で表すと?」の欄に「異」と書いたまぼ。「異」って・・・(汗)わたしの感覚では突然の「突」とか・・・驚嘆の「驚」とか・・・いつも想定外のことをしでかしてくれるイメージなんだけどな。
初めて感じた「えー?!」は、NICUの保育器にいたとき。1590グラムという未熟児で生まれたまぼが、うつぶせのままもぞもぞと動き、ぐぐぐーっと首の向きを変えてしまったのだ。まだ首もすわっていないのに。オットが興奮気味に「こいつは只者じゃない!」と叫んでいたことを、今でもはっきりと思い出せるけど、実際、只者ではなかったね(笑)
また、キャパオーバーになるのも‘突然’で、乳児期はぐっすり寝ていたはずが、突然「ギャーーーッ(腹減った!)!幼児期はごきげんで遊んでいるな〜と思っていたら、いきなりドガシャーン(おもちゃをひっくり返す音)!まるで山の天気のような急変ぶりの連続だった。始めはどこでスイッチが入るのか予測できず、なんで?どうして?と戸惑うことばかりだったけれど、よくよく観察してみると、必ずしも‘突然’ではないこともわかってきた。
周囲のざわつきをずっと我慢していたり、暑さ寒さがふつう以上に堪えていたり(体温調節は今でも苦手;)、じわじわとストレスをため込んでいる感じ。だから、表向きスムーズにいっているときほど要注意。目に見えないところでため込んでいるマイナスオーラを発散させるためにも、ガス抜きと休憩は、今でも欠かせないまぼメンテナンスなのだ。
ただ、静かな蓄積も悪いことばかりではない。プラス部分もひそかに積もっていくみたい。「がんばったね」と認められたこと。「それでいいよ」と安心させてもらえたこと。「君ならできる」と信じてもらえたこと。とくに信頼できる友人や先生から、「君なら」と言ってもらえたときの、まぼパワーの急上昇ぶりったら!