第5回 意地悪に気づけない (2/2)
ここまで説明して、まぼはやっと、土下座が屈辱的な行為なのだと気づいたらしい。このときはまだ、いじめというほど深刻な状況ではなかったので、先生にひとこと相談したらおさまったけれど、あーちゃんが気づいてくれなかったら、もっと根の深い事態になっていたかもしれないなあ。
いじめ問題がクローズアップされている中で、「いじめる側が遊びのつもりでも、本人が嫌だと思ったらいじめなんだ」という認識は広まりつつある。だけど「嫌なことをされている」と、気づけない子もいるんだよね・・・。
ちょっと重たい話になってしまったけれど、SOSを出す手前で足踏みしている子もいるということを、考えてもらうきっかけになればと思って書いてみました。子供社会に介入することも必要かもしれないけれど、まずは杓子定規でストレスフルな大人社会が変わらないと・・・ね。
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